穴子(マアナゴ)

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穴子(マアナゴ)
皆様、こんにちは。


本日、ご紹介するのはアナゴ(マアナゴ)です。


体長は40~90センチ程度で、オスよりもメスの方が大型になります。

細長い体にヌルヌルとした表面はウナギと似ています。


アナゴとウナギの分かりやすい見分け方は、体の側面に白い線(点々)があるかどうか。

これが存在するのははアナゴだけの特徴です。

また尾の先が尖っているのがアナゴ、丸みを帯びているのがウナギ、と判断することもできます。


一般的にアナゴと言った場合はマアナゴ(真アナゴ)を指します。

アナゴは良く知られた漢字では「穴子」と書きます。

これはアナゴが海底の泥溜まりに穴を掘って、その中に潜んでいるからです。

そもそもの由来は「穴籠り:あなごもり」が訛ったものと考えられます。

※「海鰻」と書くこともありますが、これは海に棲む体が細長い生物(アナゴ・ウツボ・ウミヘビなど)の総称。


アナゴは各地の浅い海の海底(砂や泥の中)に生息しています。

古くから食材として親しまれてきた魚で、穴子丼(はかりめ丼)や八幡巻きなど多くの郷土料理に使われています。

水揚げ量は減少しており、養殖化の研究が進められています。

しかしアナゴの生態にはまだ未解明の部分が多く、現在まで有効な養殖方法は確立されていません。

※数年前に太平洋(沖ノ鳥島南方)で史上初の天然ウナギの卵が日本の研究船に捕獲されました。長年の謎とされてきたウナギやアナゴの生態解明が前進し、養殖漁業の発展に繋がると期待されています。


穴子(マアナゴ)
←アナゴの稚魚。
のれそれ」と呼ばれます。
透明な体を持つ生物として有名であり、高知県などでは春の名物料理として食べられています。





マアナゴ(出典:閻魔 WEB魚図鑑 http://zukan.com/fish/leaf21145


アナゴの旬は夏または冬です。

大半の魚介類は脂が多い時期、水揚げの多い時期を旬と言いますが、アナゴについては元々が脂の多い魚であるため、脂が少なくてさっぱりと食べやすい夏が旬とされます。

しかし、普段以上に脂が乗っている冬の時期こそが旬だという人も居ますので、これは好みの問題ですね。


ウナギと比較されて脇役にされがちなアナゴですが、アナゴは脂肪分が少なくて、カロリーで見るとウナギの半分程度になります。

それでいて栄養価はウナギに劣らずに高いので、ダイエットにも適したヘルシーな食材と言えるでしょう。

寿司ネタや穴子丼などで食べられることが多いですが、最も美味しいのは薄い衣でカラッと天ぷらにした時だとされます。

ただし、揚げ物にするとカロリーアップは避けられず、高タンパク低脂肪であるアナゴの長所を殺してしまうことにもなります。悩むところですね。


美味しいアナゴを、是非ご賞味ください。


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