アルゼンチンアカエビ

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アルゼンチンアカエビ
皆様、こんにちは。

本日、ご紹介するのはアルゼンチンアカエビです。


体色は赤く、20センチ程度になる大きめのエビです。


以前は「赤エビ」「ボタンエビ」という表示で販売されていたこともあります。

これでは優良誤認(不当表示)にあたるということで、現在では「アルゼンチンアカエビ」という名前で販売されています。

アメリカ資本の某大型スーパーで扱われていることで、知名度も上がりました。


その名の通りに南米のアルゼンチン(サンホルヘ湾沿岸)でのみ獲れるエビです。

エビの仲間は海底に生息しているものが大半ですが、このエビは魚のように群れを作って海中を泳いでいます。

通常の魚と同じ方法で漁獲できるために、一度に獲れる量は多くなります。

その上、成長が早くて一年ほどで稚エビから成エビになります。


ですが、このエビが安定して供給されるようになったのは90年代を過ぎてからのことです。

それまでは「オリンピックえび」などと表現されるように、数年に一度の大発生→その後の数年間はほとんど獲れなくなるというサイクルを繰り返してきました。

これが90年代の海水温上昇(エルニーニョ現象)の後には毎年の漁獲量が安定するようになりました。


日本以外にもヨーロッパ各国に輸出されています。

漁船上で既に振り分けがなされており、新鮮で刺身にも使えるものは日本向け、それ以外はヨーロッパ向けされて冷凍されます。


冷凍状態で購入することが多いと思いますが、難しいのは解凍の方法です。

上手く解凍が出来ないとドリップ(うま味成分)が流出してしまいます。

A.密閉された袋に入れて、袋ごと氷水に漬ける
B.密閉された袋に入れて、袋ごと流水に当てる
C.濃度3%程度の塩水に直接漬ける
D.食塩濃度1%、重曹濃度0.5%程度の水溶液に直接漬ける

などの解凍方法が推奨されています。
(解凍時間が短時間で済むのはB、味が最も良くなるのはDだそうです)


解凍してから甘エビのように刺身で食べることもできますが、大きめのエビなので加熱した方がより食べ応えがあります。

特にパスタやパエリア、ピザの具材などの洋風料理と相性が良いようです。


美味しいアルゼンチンアカエビを、是非ご賞味ください。


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