メダカ

カテゴリー │春のお魚

メダカ
皆様、こんにちは。

小学校・中学校では夏休みに突入ということで、本日のお題はメダカです。


体長2~3センチほどの小さな淡水魚です。

体色はオレンジ・青・黒・白など様々な個体が存在します。

野生型(天然)には黒色系の個体が多く、ペットショップなどで販売されているものは品種改良がされたオレンジ色の個体が多くなっています。

※人為的な遺伝子操作によって、発光する機能を備えているメダカも存在します。


新潟県では郷土食として、メダカの佃煮が存在します。

しかし、これは食糧が乏しかった時代に冬のタンパク源として食べられていたものであり、現在では珍味となっています。

1匹が小さいうえに、産卵数も多くないメダカは食用に適していません。


そういった理由でほとんど食用とはされませんが、人間にとって害虫である蚊の幼虫(ボウフラ)を食べてくれる益魚です。

田に水が張られる頃に、産卵期を迎えるため「水田の魚」と呼ばれて童謡にも歌われています。


そのように私たちにも馴染み深いメダカですが、現在では野生の個体はほとんど姿を消してしまいました。

メダカはけっして生命力の弱い魚ではなく、慣れさせれば海水でも飼育ができるほどです。

個体数減少を招いた原因は、生息環境の変化にあります。

メダカは小川や水田に生息していますが、農業用水設備の発達(コンクリート化)は両者間の行き来を困難にさせました。

通常時は小川に生息し、繁殖期には水田に移動するというメダカのライフサイクルにとってこの環境変化は大きく、結果として個体数は激減しました。

用水路の発達以外にも農薬使用、生活排水による水質汚濁、外来種(カダヤシ)の移入なども減少に拍車をかけた要因とされます。

野生のメダカは21世紀に入ってから絶滅危惧種となり、各地で保護活動が行われています。


一方、お店で購入できるメダカは家庭で気軽に飼うことが可能です。

野生種の寿命は1年半ほどですが、飼育環境では上手に飼えば5~6年の長生きをします。

水草を設置して、水温を調節すれば繁殖させることもできます。

上手に飼育するコツについて記述すると非常に長くなるので、ここでは触れませんが…。


小さくてかわいいメダカと、楽しい夏をお過ごしください。


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