真ダコ

カテゴリー │夏のお魚

真ダコ
皆様、こんにちは。

本日ご紹介するのは真ダコです。


丸い頭に8本足でよく知られた生物です。

正しくは目や口の付いている部分が頭で、丸い部分は胴体です。

よって、足は頭から直に生えていることになります。(このことからタコは頭足類と呼ばれます)

身の危険を感じると体内に蓄えてあるスミを吐き出して逃げようとします。


無脊椎動物の中で最も知能が高いと言われており、記憶力に優れ、道具を使うこともあります。

※サッカードイツ代表の試合結果を予想的中させるタコが一時期話題になりました。


タコの語源は足が多いことから「股が多い」→「多股:たこ」ではないかと言われます。

※または手が凝りつく(からみつく)ことから「手凝:たこ」になった説

単に「タコ」と言った場合は真ダコを表すことが多いです。


日本ではタコ焼きや酢ダコなどに使われていますし、身近な食材と言えるでしょう。

韓国にもまだ動いている状態のタコ足を生食する「サンナクチ」という料理があります。


アジア以外では食用にはされない、と思われがちですが実際にはそんなこともありません。

ヨーロッパでも地中海沿岸(南欧)では伝統的なタコ料理が存在しますし、中近東でもタコを食べる国がいくつかあります。

北欧やアメリカ大陸ではあまりタコを食べる習慣がありませんでしたが、近年の日本食ブームで心理的な抵抗感は減っているようです。


国内でのタコの産地は兵庫県が明石ダコで有名です。

関西圏では人気のある食材であり、半夏生(はんげしょう)にはタコを食べる習慣のある地域もあります。

※半夏生は毎年の7月2日にあたります。


国産タコは資源減少が問題となっており、需要を満たすために海外からの輸入に頼っています。

海外からの輸入は北アフリカのモロッコやモーリタニア原産のものが多いですが、こちらでも需要過多の状態が続いており年々価格が上昇しています。


タコの旬は夏です。

産地によって違いはあるのでここで挙げるのは明石のものになりますが、夏の時期に獲られたタコは「麦わらタコ」と呼ばれて、一年で一番美味しい時期とされます。

タイの場合には美味しくない時期を「麦わらタイ」と呼ぶので正反対ですね。


刺身で生のまま食べるよりも、焼いたり蒸したりして加熱したほうが旨みが増して食感もよくなります。


真ダコ←ボイル加工済みのタコ足。
これは海外産のものです。
色の赤みが薄いのは海外からの輸入品。
色が濃くてあずき色に近いものは国産品。







美味しい真ダコを、是非ご賞味ください。


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