赤貝(アカガイ)

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赤貝(アカガイ)
皆様、こんにちは。


本日、ご紹介するのは赤貝(アカガイ)です。


寿司ネタとして有名な食用二枚貝です。


大きさは生後3年で10センチ程度まで成長しますが、主に食用とされるのは生後2年(7~8センチぐらい)の若くて身の柔らかい時期のものです。


貝殻の表面には蝶つがいの部分から40~42本ほどの線が伸びており、黒っぽい毛で覆われています。


市場で赤貝の代用品とされる猿頬貝(サルボオガイ)、佐藤貝(サトウガイ)とは見た目もそっくりなのですが、表面の線の本数で区別することができます。

※赤貝→約42本 猿頬貝→約32本 佐藤貝→約38本 となります。


赤貝という名前の通り、貝殻を開けると身には赤色が差しています。


これは、赤貝が哺乳類と同じように血液中に赤い色素を持っているからです。

※赤い血を持つ赤貝は栄養成分としてもレバーのように鉄やグルタミンなどを多く含み、貧血防止や肝機能強化に役立つ優れた食品です。



国内の主な産地は東北(三陸海岸)や九州(有明海)などです。

特に宮城県名取市閖上(ゆりあげ)のものは最高級品として有名です。


元々、国産の赤貝は珍しいものではなく東京湾などでも浅瀬で簡単に獲ることができました。

一斗缶(18リットル缶)に赤貝をいっぱいまで押し込んで、ひと缶でたった500円ほどの安価な食材だったと言います。

時代が進み、海洋汚染が広がるにつれて赤貝の数は減少し、現在では国産ものは希少であり高級食材となりました。

国産ものが不足するとともに韓国・中国産の赤貝(代用品含む)が寿司ネタとして大量に輸入されるようになっています。


赤貝の旬の時期は冬から春です。


赤貝は初夏が産卵期となるので、産卵後の夏は身が痩せています。

秋頃から再び身がふくらみ始め、冬から春頃にもっとも肉厚で美味しくなるとされます。


お刺身にすると独特のプリッとした食感を楽しむことができますが、貝類に特有の磯臭さが気になるようであれば定番料理である煮付けにすると良いでしょう。


美味しい赤貝を、是非ご賞味ください。


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