ウマヅラハギ

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ウマヅラハギ
皆様、こんにちは。

本日、ご紹介するのはウマヅラハギです。


大きさは25センチ前後です。

口から眼までが離れており、長い顔をしています。

その特徴的な馬のような顔つきから、ウマヅラハギ(馬面剥ぎ)という名前が付いています。

眼の上部には長くて硬いツノが一本生えています。


カワハギという魚の仲間に属します。

ウロコが皮と一体化しており、調理時には必ず皮を剥ぐ必要のあることから「カワハギ(皮剥ぎ)」と呼ばれます。

ウマヅラも皮は分厚く、皮を剥かないと食べることはできません。


ウマヅラは北海道北部以外であれば、全国的に群れで生息している魚です。

元々はそれほど量が獲れることはない珍しい魚でしたが、数十年ほど前から大量に網にかかるようになりました。

暖かい海を好む魚であるため、温暖化などの環境変化が原因と考えられますが、詳しいことは分かっていません。

※ザラザラとしたヤスリのような表面で他の魚を傷つけ、また頭のツノが手に刺さって危ないこともあって、昔はあまり漁師に好まれる魚ではなかったようです。


クラゲを好物としているため、クラゲが大量発生した時には一緒にウマヅラも大量発生します。

日本海沿岸ではエチゼンクラゲ(傘の直径2メートル前後になる大型のクラゲ)の大量発生が時おり起こっており、漁網を破ったり、混獲した魚を毒で傷つけたり、といった漁業被害を出しています。

ウマヅラはこのエチゼンクラゲも好物としており、集団で襲い掛かり捕食してしまいます。

食物に恵まれたウマヅラは生息数を増やし、結果としてその年のウマヅラ漁も豊漁となります。


ウマヅラハギの旬の季節は秋から冬です。

ウマヅラそのものは脂が少なくてあっさりとした白身ですが、肝の味が濃厚です。

そして肝が大きく成長するのは海水温の低い時期、秋から冬にあたります。


淡泊な味をしているので、刺身よりも汁物の具や煮付けなど、味を付加する調理法に向いています。

肝は味付けせずに生食にしても美味しいですが、身と一緒に汁物に入れるのも良いです。


美味しいウマヅラハギを、是非ご賞味ください。


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