青柳(バカガイ)

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青柳(バカガイ)
皆様、こんにちは。


本日ご紹介するのは、青柳(あおやぎ)です。


この貝の正式名称は「バカガイ」と言います。

この名前の由来には以下のような諸説があります。

・生息している場所をコロコロとよく変えることから「場変え貝」
・水槽に活けておくと、舌をだらしなく伸ばしているので「馬鹿貝」
・よく似た外見をしているハマグリと間違えた馬鹿が喜ぶから「馬鹿貝」
・貝殻が薄くて破れやすいので「破家貝」
・馬加(まくはり:幕張)で多く獲れたことから「馬加貝」

他にも色々な説がありますが、「バカガイ」よりも「青柳」の名前で呼ばれることのほうが多いです。

※バカガイは斧足の力が強く、外敵に狙われるとジャンプを繰り返して素早く逃げる。その代わりに貝殻が薄く軽くてもろい。


青柳(バカガイ)
←バカガイの外見はハマグリと大きさも形も非常に良く似ています。
見分け方としては、バカガイは殻が薄いために貝の合わせ目が尖っています。
ハマグリは殻が厚いので、合わせ目は丸みを帯びています。



バカガイ(出典:旬の食材百科 http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/bakagai1.htm


もともと青柳とはバカガイが水揚げ後に集積されていた場所の地名(現在の千葉県市原市青柳)を指します。

「馬鹿貝」ともとれる名前を嫌った江戸の寿司職人が「青柳」という名前で呼び始めてそれが定着しました。


青柳とは可食部全体のことを言いますが、更に細かく呼び名があります。

舌(斧足)の部分は舌べろのように見えることから「舌切」、貝柱の部分は「小柱」と呼ばれます。

市場でも貝殻の姿で出回ることは少なく、それぞれの可食部分に分けられた状態で販売されることが大半です。

※貝殻の状態だと砂抜きに手間のかかる食材であるために敬遠される。


バカガイは北海道以南の湾岸に生息しています。

千葉県富津市が産地としては知られています。

また北海道産の青柳は、本州産のものよりも身が大ぶりなものとなっています。


バカガイの旬の時期は春です。

他の貝類と同じように晩春に産卵期を迎えます。

そのため、産卵前のものが一番身が大きくて食べ応えのある時期です。


むき身である青柳は通年出回りますので、旬を選ばない食材でもあります。


青柳の状態であればそのままお刺身で食べることもできます。(独特の風味があるので好き嫌いは人によりけりですが)

バター焼きにしたり、揚げ物にしても美味しくなります。


潮干狩りなどで、海から直接獲ったものは内部に砂を多く含んでいます。

アサリのように塩水に浸しておいても砂を吐きません。

茹でて貝殻から中身を取り出してから数回手で洗って砂抜きをしてから食べましょう。


美味しい青柳を、是非ご賞味ください。


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