生モズク
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介するのは
生モズクです。
生の状態のモズクは表面のヌメリが強いです。
モズクはワカメや昆布と並んで、代表的な食用海藻です。
スーパーマーケットには酢で味付けされた商品(もずく酢)が並んでいるので、よく目にしますね。
漢字では「
水雲」と書いてモズクと読みます。
これはモズクが海にフワフワと浮かんでいる様子を雲に例えてのこと。
別の表記では「
藻付く」と書き、モズクが他の海藻にからみ付くことから来ています。
産地の9割以上を沖縄県が占めています。
モズクは春~夏にかけて、新物の採集が行われます。
採れたての生モズクは本来の風味が残っていて美味しいものですが、そのままの状態では保存に向きません。
そのため、塩漬け(塩モズク)や乾燥モズクに加工されます。
これらの加工品は長期保存が可能なので、採集シーズン以外にもモズクが出回っています。
※塩モズクを塩抜きして、生食ができる状態に戻したものを「洗いモズク」と言います。本来のヌメリがかなり落ちています。
※生モズクをそのまま冷凍保存することも可能ですが、やはり解凍後に風味が落ちます。
モズクの旬の時期は採集時期と重なり、春から夏頃。
なんと言ってもこの時期には採れたての生モズクが出回るのが大きいです。
生モズクはタイトル画像のようにヌメリが強く、このヌメリにモズクの栄養分は多く含まれています。
洗いモズクなど加工品では、ヌメリが落ちているために栄養もいくらか失われています。
※モズクは食物繊維やミネラルなどの栄養を多く含み、美容・健康食材として注目されています。
生モズクは栄養分が豊富ですが、海から採りたてということで磯臭さも強いです。
この風味が苦手な人は、生モズクを沸騰したお湯に数十秒ほど通すと臭みが落ちます。
※茹ですぎると栄養分も流れ落ちてしまうので注意。
店頭のモズク商品は酢で味付けして冷えたものが多いですが、暖かいスープの具材としても良いです。
変わったところでは小麦粉と混ぜて揚げ物にすると、ほんのり塩味と磯の香りが残った美味しい天ぷらになります。
美味しい生モズクを、是非ご賞味ください。
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