ニジマス

株式会社渡信商店

2016年05月28日 15:20


皆様、こんにちは。


本日、ご紹介するのはニジマスです。


体長は40センチほどのものが多いですが、個体によっては1メートルを超えることもあります。

全体に浮かぶ黒色の斑点が特徴的で、側面にはピンク色の帯が走っています。


ニジマスは漢字では「虹鱒」と書き、英名の「レインボートラウト(Rainbow trout)」の直訳です。

※英名の由来は、産卵期になるとオスの体に鮮やかな色彩(婚姻色)が発色するため。


英名からそのまま名前を取っていることで分かるように、外来種の魚です。

現在、日本に生息しているニジマスの大半が明治時代にアメリカから持ち込まれて人為的に河川に放流されたものです。


淡水に生息するのはマス、海水に生息して河川を遡上するのはサケ」という認識がありますが、マスの中には海に降りてそのまま定着する個体も存在します。

またマスは英名ではトラウト(Trout)で、サケは英名では(Salmon)です。

実際にはこの2つの区別も曖昧なもので、ニジマスを海で育てたものは「トラウトサーモン(サーモントラウト)」と言う名前で販売されています。

※食品の偽装表示で物議をかもしていた時期に、マス・サケについても議論がありました。サケ弁当の名称で販売されている商品にはトラウトサーモン(ニジマス)を使用しているものも存在するからです。結果的にはトラウトサーモンの味や食感は「サケ」として一般に広く浸透している、という解釈がなされて消費者庁から適正表示と認められました。


養殖ニジマスの産地としては静岡県、長野県、山梨県などが多くなっています。
静岡県の富士山麓で育てられたものは「富士山サーモン」、山梨県で育てられたものは「甲斐サーモン」など、各地でブランド化が行われています。

日本国内での天然ニジマスは北海道の一部にのみ生息しています。(北米から持ち込まれて全国各地に放流されたが、北海道でしか自然繁殖が起こらずに定着しなかったため)


ニジマスの旬の時期は春から秋にかけてとされます。

川の水温が高くなると、ニジマスの食糧となる水棲生物も豊富になってよく肥えるようになります。

海の魚は冬の時期に脂が増すものも多いのですが、川の魚の事情はまた違っているようです。


養殖のニジマスは、サーモンとして寿司や刺身で口にする機会も増えています。

サケと近縁種の魚なのでムニエルにして食べても非常に美味しいものとなります。


美味しいニジマスを、是非ご賞味ください。

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