タカベ
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介するのは
タカベです。
体長は20~25センチほどになります。
全体的に青みがかった銀色の体には、背中の中心から尾ビレのあたりまで(金色に近い)黄色のラインがあります。
派手な色彩はどことなく熱帯魚を思わせます。
名前については、漁師の言葉で岩礁のことを「たか」と呼び、そこに魚を表す「べ」という音が加えられて「たかべ」です。
つまり「岩礁にいる魚」という意味になります。
※似たような由来で「岩礁(たか)にいる小魚(さご)」という成り立ちから「タカサゴ」という名の魚も居ます。
タカベは梅雨から夏にかけてが旬の魚です。
主に本州から九州までの太平洋側に生息しています。
日本海から朝鮮半島沿岸にも生息していますが、数は多くありません。
産地としては東京都(伊豆諸島)のものが有名です。
平安時代の和歌にはタカベについて詠まれているものもあり、日本人には昔から馴染み深い魚だったようです。
ただし身に脂が強いため、そう人気のある魚ではありませんでした。
現在のようにタカベが高級魚の一種として扱われるようになったのは、脂の乗った魚が日本人に好まれるようになったからです。
調理法では刺身や煮魚などがありますが、中でも塩焼きが最上だとされます。
タカベの塩焼きは「全ての魚の塩焼きの中でも最高の美味しさ」と言う人も居るくらいです。
干物に加工された品物も生産されており、こちらも旨みが詰まっていてとても美味しいものです。
美味しいタカベを、是非ご賞味ください。
関連記事